ドラえもん wikipedia|無料辞書
◆ 概要
◇ 作品
典型的なプロットは「のび太の身にふりかかった困難を、
ひみつ道具で一時的に解決するが、道具を不適切に使い続けた結果、しっぺ返しを受ける」というものである。
このプロットは、作者の描くSF(すこし・不思議、Sukoshi Fushigi)[本来のサイエンスフィクションのSFではない]を反映しており、当時のSFの唱える "if"(もしも) についての対象を想定した回答であるといえる。
藤子・F・不二雄が執筆した作品は全1345話(短編・中編・長編)。ただしその一部
[「ヤメサセロボット」(『小学二年生』1982年12月号掲載、単行本未収録)の全体][「空中つりセット」(『小学一年生』1982年12月号掲載、単行本未収録)][「さかさカメラ」(『小学四年生』1981年12月号掲載、単行本未収録)の扉以外全て][「空気中継衛星」26巻収録][「しずちゃんとスイートホーム」35巻収録][「サカユメンでいい夢見よう」36巻収録]は、執筆当時のチーフアシスタントである
たかや健二による執筆。
◇ 作品の発展
本作の連載開始当初は、ドラえもんが騒動を巻き起こすドタバタ劇で、ギャグ漫画としての特色が強く、ストーリー性の強い作品は見られなかった。しかし、連載が進むにつれて、当初のハチャメチャぶりが影をひそめ、次第にギャグ漫画の特色が薄くなり、作品のストーリー性が強くなっていった。
小学一年から小学六年までと読者層が広範囲に展開されている為、読者の年齢差を意識して、内容面まで描き分けられて連載されていた。小学一年ならひみつ道具の楽しさが描かれ、小学四年からは、のび太の成長などのストーリー性が強くなり、小学六年になると、複雑な内容も増えてくる。
当初、ドラえもんとのび太は「世話役と世話をされる者」だけの関係だったが、物語が進むにつれて、2人の仲が変化してくる。世話係の役目を終えて未来へ帰ったドラえもんは[6巻収録「さようなら、ドラえもん」]、使命を負ってではなく、のび太の元へと再び現れる[7巻収録「帰ってきたドラえもん」]。この時から、友達という関係へと発展したと思われる[『ド・ラ・カルト』(小学館ドラえもんルーム編)]。
◇ 連載
1969年より、
小学館発行
学年誌の一部
[『よいこ』『幼稚園』『小学一年生』『小学二年生』『小学三年生』『小学四年生』]にて連載開始した。いずれも1970年1月号で、当時の作者名義は「
藤子不二雄」。1話ごとに完結する短編として執筆。その後も連載誌を広げ、1980年頃には8本の雑誌に同時連載していた。
『ドラえもん』本編連載のほか、ドラえもんの妹ドラミを主人公に据えたスピンオフ作品『
ドラミちゃん』が連載され、のちに『ドラえもん』本編に統合された。詳細は
ドラミを参照。
1980年からは
アニメーション映画の原作として単行本1巻分の長編の執筆を開始、これを『』と称している。映画にふさわしくスケールの大きな舞台で、のび太が仲間と協力して困難を乗り越え、成長する冒険物語が描かれる。
大長編を除く、作者本人の手による最後の単発作品は、中編「
ガラパ星から来た男」(45巻収録)となっている。この作品は連載開始25周年を記念して、3誌同時に集中連載された中編で
[『小学三年生』『小学四年生』『小学五年生』で、1994年 7月号〜9月号]、『
月刊コロコロコミック』の1994年9月号の別冊付録「ドラえもん44.5巻」で完全版として加筆掲載されたものをコミックス収録時に更に加筆した物となる。
2000年度末時点で全世界で1億7000万部以上売られている[出版月報]。1979年発行の単行本第18巻は、初版印刷部数が100万部を記録[山口康男『日本のアニメ全史―世界を制した日本アニメの奇跡』(テンブックス、2004年、ISBN 4886960111)p.118]。
『
日経エンタテインメント!』2007年10月号「最後に読みたい本・マンガは何ですか?」というアンケートで一位にランク入りした。
◇ 誕生までの経歴
『ドラえもん誕生』
[『ドラえもん』が出来るまでの過程を描いたマンガ。1978年発行『コロコロコミックデラックス ドラえもん・藤子不二雄の世界』初出]によれば、締め切りが迫る中、新連載の構想が浮かばないという切迫した状況にも関わらず、作者の藤本は、アイディアがすぐに思い浮かぶような便利な機械があったらいいのに、などと考えながら空想にふけってしまう。さらに、過去にもアイディアが思い浮かばないまま、ドラネコのノミ取りを始めてしまったという経験があったことなどを回想しているうちに、ついに締め切りになってしまう。そして、「わしゃ、破滅じゃー!」と叫びながら階段を駆け下り、娘の
起き上がりこぼしにつまずいた瞬間、「
ドラネコと起き上がりこぼし」というアイデアが結びつき、ドラえもんが誕生したという。また、ダメな人間を便利な機械で助けるという内容も自分に重ね合わせてこのときに思いついたのだという。
上記のように連載直前までキャラクターが決まっていなかったため、前月に掲載された予告[『小学四年生』1969年12月号]は、タイトルも、メインキャラクターであるドラえもんの姿も描かれていないという、異例のものであった。
◇ 受賞
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